「2009年に書かれて以来、日の目を見なかった黒猫放談の原稿がやっと日の目を見たよ。Kindle KDPバンザイ」
「内容はいったいなんだい?」
「101個のコラムの集まりだ」
「ジャンルは何?」
「いろいろだ。まさにノンジャンルだ。ITの話もあればアニメの話もある」
「焦点が定まっていないわけ?」
「それは違う」
「えっ?」
「この黒猫放談はある意図を持って、様々なジャンルの話題を使用して、1つの意図を様々な角度から説明することを目的としている。だから、雑多な話題を整理せずに並べたものではないよ」
「その1つの意図ってなんだい?」
「~世界の嘘の嘘~という言葉で一応表している」
「世界には嘘があるってこと?」
「それは~世界の嘘~。~世界の嘘の嘘~じゃない」
「意味分からないよ」
「そうだろう? 分からないだろう? だから説明のために101個のコラムがある。それで分かるという保証は無いけどね」
「誰にお勧めなんだい?」
「技術解説ではない読み物系の川俣の本が読みたい人。あるいはそうではない人」
「すべての人かよ」
「そうとも言う」
「技術解説じゃないってことは、実用性は無いってこと?」
「そうじゃない。具体的なコードを書く前の段階で、世界と向き合う心構えの本だ。技術はある程度何をやっても身につくが、その前段階の心の問題はそう簡単ではないよ」
「でもさ。2009年の原稿なんだろう? 古くないのかい?」
「ははは。それは古いに決まっているだろう」
「古くてもいいの?」
「構わない。なぜなら、表現の手段が古くても、表現された本質は古びていないからだ」
「最後にまとめてくれよ」
「みんな、こうてや」
修正点 §
「2009年にネットで連載された時との相違点を教えてくれよ」
「かなり変更は多い」
- 誤字脱字、文章の修正など (非常に多数)
- 既にリンクが切れているURLの除去
- 書き下ろしの前書き
「でも、あくまで2009年時点の話なのだね?」
「全部の中身をアップデートすると手間があまりにも増えすぎるし、そもそも対応する話題が2013年には存在しないこともある」
「たとえば?」
「Vista叩きのおかしさを説明するコラムは、既にVistaを叩く連中は滅多にいないという意味で2013年現在のコラムにはアップデートできない。いや、Windows 8叩きのおかしさに置き換えればやっぱり同じようなコラムが成立するのか?」
「成立するのかよ」
「全コラムが成立するとは限らないよ」
「ひ~」
「いずれにしても、表現されている本質は変化していないのでそこは問題ない」